タカヤマ建築事務所

難易度maxな狭小住宅の設計|西宮の住宅

2019.04.04

設計事務所,関西,ブログ

少し作業をしていると汗ばむぐらいにポカポカ日和で、春らしい気候になってきました。

 

昨年度より苦戦している西宮の住宅。

 

敷地は約13坪。北側隣地境界からかなりきつめの高度斜線。西宮市小規模開発による境界から外壁まで有効50cmの後退。(緩和ありだが)

 

車が建物下に入るので鉄骨3階建て。スキップフロアで室内に変化と抜けをつくり小さくてもそれを感じさせない。北側からの斜線で切り取られるボリュームは半地下をつくって解消し部屋数を確保する。ロフトもできれば。遊びスペースとして屋上テラス。仕上げは内部も外部もつるんとしたモルタル。

 

敷地にかかる規制も、要望も難易度高め。

 

予算のこともあるので、すべての要望をかなえることは難しいかもしれないけれど、狭小住宅の設計は数多く経験しているし、今までの経験値をベースに計画して、ムニャ、ムニャと考えていましたが・・・。

 

基本設計を終了し、概算見積もりを取ってみると・・・。

 

なんとなんと・・・。

 

金額が全く合わない。

 

何かの間違いではないか。

 

施工者に問い合わせるもなんともならない感じ。

 

そうか、お断りの見積もりなんだな。まあ、皆忙しいみたいだし仕方ないよね。

 

他2社にも見積もり依頼。

 

あがってきた見積もりは、同じぐらいかそれ以上の金額。

 

ほんとに?

 

これが、今の相場?

 

ウソでしょ?

 

さらに高力ボルトが発注をかけてから数か月待ち。

 

現場溶接か。いやいや全数現場溶接なんて現実的じゃない。

 

ボルト待ちのその数カ月で、住宅建ってまうやん。

 

そんなことより、鉄骨造で減額項目を積み上げていっても全く予算が合わないではないか。

 

門型のフレームを使って木造にする?いや在来でいかないとコストは思ったほど落ちない。

 

1階RC+2,3階木造の混構造。違う業種が入るのでこちらもイマイチ。

 

そもそもお施主さんの要望のほとんどで妥協してもらわないといけないことになる。

 

つるんとしたモルタルの質感を求めた場合、将来的なクラックが許容できないことになりそうだし、クラックの発生を抑えようとすればするほど施工手間の関係でコストが上がっていく。コストを抑えたいから鉄骨造や木造を選択するのに、本末転倒では。

 

木造にして室内に耐力壁が配置されるのもどうなの?耐力壁が配置されて車を置くと人はどこを通るの?

 

・・・・・。

 

もし仮に、仮になんですが、

 

私の事務所のように、コンクリートの躯体が出来上がったらそれで終わり。ぐらい単純、シンプルにして、極限まで手間を削減すれば見えてこないかな~。RC。

 

一度RCで見積もり取ってみましょうか?。

 

敷地がコンパクトなのでmm単位の設計。

 

規制、要望、予算、ディテール。難易度max。

 

・・・いろいろ納まってと願いながら、RC造で攻めています。

 

解体が終わり、ボーリング調査も終了したので、現況測量図と現地に違いがないか実測で確認してきました。

 

お施主さん、一緒に乗り切りましょう!