タカヤマ建築事務所

人気のスキップフロアの実例

2019.08.01

設計事務所,関西,ブログ

スキップフロアとは、半階ずらせた床を設け、上下の空間を分割または結合する形式のことで、半階ずつ床の高さがずれていく建物の立体構成です。

 

メリットは

1.空間が連続的につながるので抜けができ、拡がりを感じることのできる空間となる

2.上下方向の変化により、空間に立体感が生まれる

3.傾斜地や敷地に高低差があるときに空間を有効活用できる

4.狭小地で空間を無駄なく使いこなせる

デメリットは

1.上下方向が連続的につながるので、空調や換気など、設備効率が悪くなる傾向にある

2.音が筒抜けになりやすい

3.階段の位置やプランによってはスペースが狭くなったり、使いづらくなったりする

4.建築工事費が高くなる傾向にある

などといったことがあげられます

 

では、実際にどのようなことになるのか、計画中の西宮のRC打ち放し小規模住宅を例にご紹介いたします。

 

計画地は南側に道路が接道している約13坪の敷地です。高度地区内にあるため、北側から高度斜線がかかってきます。ここで3階建てのボリュームを入れると、図のようになります。

コンクリート打ち放しの計画

高度斜線により北側のボリュームが削られてしまっています。空間も単調で、将来のライフスタイルの変化にも追随できそうにもない。何よりも窮屈。

 

↑そんなことを言っても、小さな敷地だし、法的条件もあるので、仕方ないよね。と言うところを何とか頑張ってみるのが我々設計事務所の役目。・・・(多分)

 

下記のようなスキップフロア案を提案させていただきました。

コンクリート打ち放しのスキップフロア

高度斜線で削られたボリュームを半地下を掘ることによって補っています。1層目が半分地下に潜ったことにより、中間階を設定しスキップフロア形式としました。

3階の低い天井部分は床が半階下がったことにより高さが加算されています。

2階LDKはフロアに段差ができたことにより、空間に変化と奥行きが生まれています。上下方向、各室がつながり、抜けを感じ、限られたスペースであるもののそれ以上の体感を得ることができるようになっています。

スペースは一体的ではあるものの、スキップの効果によって視覚化されないゾーンができてエリアが細分化されています。それらはライフスタイルの変化やシチュエーションにより、各人が思い思いの使い方を設定できるようになります。

 

厳しい法規がかかる狭小宅地で、スキップフロアによってクライントのご要望にお応えできた計画となりました。

 

7月末日に確認申請も下り、ようやく工事着工です。

 

その他のスキップフロアの住宅

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