バーのようなキッチン　クラシックミニを止める駐車場　2000冊程度あるマンガ

気になる上屋付きの土地が見つかったので、ここに希望の家が建つか見てほしいとのお声がけ。道路を挟んだ反対側に公園があり、敷地の目の前にケヤキの木が植わっています。一目見た瞬間にこの木を借景として取り込み、この住宅にとってのシンボルツリーとならないか考えていました。

お酒好きの主人からは、バーのようなキッチンとこだわりのクラシックミニを止める駐車場。奥様からは2000冊程度ありそうで今後も増えていくであろうマンガを収納する本棚を求められました。

小規模な敷地に建つ狭小住宅であることから、水平方向と垂直方向の抜けをつくることで実面積以上の広さを感じることのできる住宅としたかったので、3階の床にレベル差を設けたスキップフロアを採用し天井高を確保しました。スキップさせたことにより、水平方向にも抜けが生まれます。

1階に予備の部屋を設け、2階にＬＤＫ、3階にフリースペース、水回り、寝室を設けました。2階のキッチンは造付としました。シンクとガスをセパレートとし、バーカウンターのように対面に座れるようにしました。一体成型のシンクは趣味を満たすだけの為でなく、ダイニングテーブルとしても日常使いさせ、スペースの有効活用を図っています。

フリースペースには本棚を設けました。小さなスペースであるからこそ自身の世界に籠ることができる落ち着く空間となりました。スキップフロアの段差は家族の気配を感じさせてくれます。