建築家の目線で建築計画、家づくり、リフォーム等のコツをお伝えします。
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コストパフォーマンスを上げる7つのコツ [コスパの良い間取り]

コストパフォーマンスを上げる7つのコツ [コスパの良い間取り]

A. 建物の規模・ボリュームを小さくする

35坪ぐらいの住宅をイメージしている、リビングダイニングは20帖ぐらい必要だ、法事をするので和室は8畳ないと、主寝室8帖に子供室6帖、物が多いので4帖半の納戸に食品庫とパントリー・・・。欲しい広さを積み上げていくと建物はどんどん大きくなっていきます。

 

イメージしている広さはなぜ必要なのか、本当に必要なのか、他の部屋と共用させたりオーバーラップさせることで解決できないかなどを考えてみてはいかがでしょう。工夫次第でコンパクトなプランでもイメージされているライフスタイルを送ることができるかも。

 

天井高2400mm。2400じゃだめですか?、2300や2200じゃダメなんでしょうか、天井裏に大きな無駄なスペースが存在していませんか、潜り込めるぐらいゆったりとした小屋裏は必要ですかと、垂直方向のボリュームも見直してみましょう。

 

横方向も縦方向も、建物の規模を抑えることはコストを抑えることに有効です。

 

B. 使用材料のコストを下げる

白い壁を造るとします。

 

壁紙を貼って造るのか、ペンキを塗って造るのか、漆喰を塗って造るのか、大理石を貼って造るのか、同じ白い壁を造るにしても材料が変わると、かかるコストが大きく変わるのはイメージしやすいのではないでしょうか。

 

安い材料をかっこよく仕上げる工夫をしてみましょう。

 

C. 材料の種類、納まり、数量を減らす

木、鉄、タイル、左官、塗装など、材料が増えるとそれぞれの取り合いを考える必要が出てきます。取り合いをどのように納めるのかはデザインを決めるうえで大変重要になってきます。そしてそれらの数が増えるとコストに跳ね返ってきます。

 

材料の種類、納まり、数量はできる限り減らしていきましょう。

 

D. 職人の手間を少なくする

最もコストがかかるのは人件費だと言っても過言ではありません。複雑な計画、面倒な納まり、細々した要望等、自分自身面倒だろうなと感じるところは職人さんにとっても面倒で手間のかかる部分なのです。

 

こだわりある家づくりである以上、手間を無くすことはできません。しかし、

 

できる限りシンプルに、単純化してあげることで、職人さんの手間を軽減してあげましょう。

建築家住宅

 

E. 職種を減らす

土、地業、コンクリート、鉄筋、鉄骨、組積、防水、石、タイル、木、大工、左官、屋根、板金、金属、建具、塗装、内装、家具、外構、給排水、電気、ガス、空調、換気など、建物が完成するまでにたくさんの業種が出入りします。

 

木造の住宅であれば、鉄骨、組積、石、タイル、金属工事は全て無くす、家具工事は大工さんにしてもらうなど

 

できる限り業種を減らしましょう。

 

F. 全体でコストを考える

一つの項目でコストが上がったとしても、他の関連する項目でそれ以上にコストが下がるのであれば、採用すべきです。

 

計画全体を俯瞰し、全体でのコストのバランスを見極めましょう。

 

G. コストがかかってもこだわりは持っておく

安く済ませることだけが目的ではありません。そこに納得できる価値が表現できていなければ意味がありません。

 

コストがかかっても、貫きたいこだわりは死守しましょう。

 

 

他の「コストパフォーマンスの良い間取り|ローコスト住宅のアイデア」記事へ

 

 

 

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タカヤマ建築事務所

タカヤマ建築事務所は関西[大阪市東成区]を拠点に活動している建築設計事務所で、シンプルでありながら温かみある空間をテーマに、使い勝手が良く、その時々のスタイルに応じフレキシブルに変化対応しながら、何年も何十年も利用者に寄り添える建築を提案させていただいています

狭小住宅、中庭型住宅、障害者福祉ホームなどの「住まい」・店舗、事務所、工場、倉庫などの「働く場」・リフォーム リノベーションなどの「再生」を柱に建築空間全般の設計・監理業務を行っています

設計エリアは近畿圏だけでなく、日本全国お伺いさせていただきます。

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