二世帯住宅[設計事務所が考える、建築家がデザインする、住宅/建築]
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二世帯住宅では、家族を思いやるやさしさが大切です。
二世帯住宅の設計で大切なのは、親世帯の寝室の配置と動線ではないでしょうか。
浴室、トイレの近くに両親の寝室を設けます。
トイレは介助スペースを確保しておくか、将来軽微な改造により確保できるようにしておきます。
生活空間の床は段差のないバリアフリーとします。
廊下やドアは車いすの通行が可能な幅を確保するとともに、車いす利用を考慮した使い勝手を検討する必要があります。
各室には必要に応じて手摺を設置するか、手摺用の下地を仕込んでおく工夫も必要です。
階段はできる限り緩い勾配とし、曲がり部分には踊り場を付けることにより万一の大けがの危険を少なくします。
リビングダイニングの位置が親世帯の寝室の近くにない場合は、ミニキッチンや流しなどを設置し、簡単な飲食ができるようにしておくことも効果的です。
また、温度差によるヒートショックが起きないよう、室内外の温熱環境を十分に配慮することも大切です。
このように、二世帯住宅では、家族を思いやり、プランニングすることが大切です。
私達が設計した二世帯住宅のいくつかをご紹介します。
親世帯、子世帯とも独立した生活を送ることができる二世帯住宅 I-House
1階は親世帯のスペースで、LD、キッチン、浴室、洗面、便所、寝室
2階は子世帯のスペースで、LD、キッチン、浴室、洗面、便所、寝室
があり、玄関を共有するのみで、1階、2階ともにそれぞれ生活が完結できます。
親世帯、子世帯が同じ建物にいながらも、完全に独立した生活を送ることができる二世帯住宅です。
親世帯と子世帯が同じ空間でいる時間を多く持てる二世帯住宅 あやめの家
1階は親世帯+子世帯のスペースで、LD、キッチン、浴室、洗面、便所、和室、シアタールーム、寝室(親世帯専用)
2階は子世帯のスペースで、ミニキッチン、シャワールーム、脱衣室、寝室
があり、普段の生活では1階の玄関、LD、キッチン、浴室、洗面、便所を親世帯と子世帯が共有して使います。
来客が多いとのことで、親世帯の来客時には、子世帯が顔を合わせることなく2階へ行くことができ、1階に下りなくても臨時的に生活が完結できるよう、ミニキッチンとシャワールームを設けています。
親世帯と子世帯が同じ空間でいる時間を多く持てる二世帯住宅です。
建て主のやさしさが詰まった二世帯住宅 鳥居町の家
1階は親世帯+子世帯のスペースで、ミニキッチン、浴室、洗面、便所(親世帯専用)、寝室(親世帯専用)
2階も親世帯+子世帯のスペースで、LD、キッチン、浴室、洗面、便所、寝室(子世帯専用)
があり、1階2階とも親世帯、子世帯が共有して使います。
足腰悪い親世帯の為、親世帯の寝室を1階に設け、車いす利用による通路やドアの幅、介助ができる便所のスペース、ミニキッチンの設置、病院などの送迎を考慮し、寝室から直接ガレージに出ることができる動線など、建て主のやさしさが詰まったプランとなっています。
親世帯と子世帯が同じ空間でいる時間を多く持てる二世帯住宅です。
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タカヤマ建築事務所は関西[大阪市東成区]を拠点に活動している建築設計事務所で、シンプルでありながら温かみある空間をテーマに、使い勝手が良く、その時々のスタイルに応じフレキシブルに変化対応しながら、何年も何十年も利用者に寄り添える建築を提案させていただいています
狭小住宅、中庭型住宅、障害者福祉ホームなどの「住まい」・店舗、事務所、工場、倉庫などの「働く場」・リフォーム リノベーションなどの「再生」を柱に建築空間全般の設計・監理業務を行っています
設計エリアは近畿圏だけでなく、日本全国お伺いさせていただきます。