続 リフォームか建て替えか~見極めのポイントは 増築もしたい場合
写真はイメージです
現在の建物を増築したい場合はどのようになりますか
防火地域、準防火地域以外で増築部分の床面積の合計が10㎡以内でないときは、新たに増築する建物を含め敷地全体の建築物について確認申請が必要になります。
現在建っている建築物に2点の書類はありますか
確認済証
検査済証
古い建物では検査済証がない場合があります
検査済証がない場合は、現在の建物が確認申請図と同じであること、適切に建てられていること、法適合性などについて状況を確認する必要があります。
適切に施工されていることの確認(調査)ってどんなことをするの
現在建っている建物の基礎の状況、土台と基礎の緊結状況、耐力要素状況などについて確認する必要があり、仕上の中に隠れている場合はめくって確認する必要があります。
増築と同時に既存建築物のリフォームも考えている場合は、内部解体をするついでに調査をしてしまえるのですが、増築のみで既存建築物をさわらない場合は一度仕上げをめくって調査し、調査終了後復旧する必要が出てきます。
見極めのポイント
現在建っている建物の状況が、確認申請図と異なる場合や、過去のリフォームなどによって変更されている場合は、より詳しく調査をする必要があります。
また調査の過程で予期せぬ状況が出てきた場合は追加調査が必要となる可能性も含んでいます。
さらに調査により建物の状態が適切でないと判断された場合は、適切な状態に是正する必要も出てきます。
このような調査費用や是正費用が積み重なってしまいますと、増築やリフォームにかける以外の費用が増大していきますので、「新しく建て替えたほうが良いのではないか」とか「同じ敷地内での増築ではなく敷地を分けて計画したほうが良いのではないか」という選択肢が現れてきます。
私達が考える、リフォーム・リノベーションについて
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タカヤマ建築事務所は関西[大阪市東成区]を拠点に活動している建築設計事務所で、シンプルでありながら温かみある空間をテーマに、使い勝手が良く、その時々のスタイルに応じフレキシブルに変化対応しながら、何年も何十年も利用者に寄り添える建築を提案させていただいています
狭小住宅、中庭型住宅、障害者福祉ホームなどの「住まい」・店舗、事務所、工場、倉庫などの「働く場」・リフォーム リノベーションなどの「再生」を柱に建築空間全般の設計・監理業務を行っています
設計エリアは近畿圏だけでなく、日本全国お伺いさせていただきます。