タカヤマ建築事務所

設計のコト

2019.05.22

設計事務所,関西,ブログ

最近、モノではなくコトの時代という表現をよく耳にします。モノを消費するよりも体験(コト)を消費するような傾向にあるのだとか。

 

建築の設計やデザインにおいては、「モノ」である建築を一人よがりにデザインするのではなく、利用者の使い勝手に気を配り、体験、体感できる「コト」を設計し、それが結果的にカタチとなって現れるようなデザインをしなさいということだと認識しているのですが。

 

そんなことを考えているとふと思いだしました。過去には「器よりコンテンツのほうが大事」とか「ハードではなくソフト」とか「器ではなく中身」などと言われながら設計の仕事をしていたなと。それって、結局のところ、今でいう「コト」に目を向けて設計しなさいってことで。表現は違えども、今も昔も大きく変わらないんじゃないかと。そんなことを数年も前から見抜いていたクライアントの皆様には脱帽です。

 

 

 

写真は過去に設計させていただいた福祉ホーム 有縁のすみかです。

http://takayama-arch.com/works/case19-html/

ここで暮らす一人ひとりの生活を大切にしながら多様な関係性を築き、支え合う「まちの縁側」のような場所である「コト」というのがコンセプトになっています。

ここには障害のあるメンバー一人ひとりが安心・安全・平等な生活を送ることができる住まいがあります。さらに地域の人たち、メンバー、スタッフなど様々な人たちと交流できるカフェ(六条山カフェ)もあります。それらを一枚の大きな屋根でつなぎました。プライべートな領域、パブリックな領域、中間的な領域がシームレスにつながることで、多様な人たちと多様な関係性を築けるのではないかと考えました。メンバーが談笑している軒下空間では、ワークショップや音楽祭などが行われていて、人々と交流しながら、まさしく縁側のような使われ方をされています。

 

福祉ホーム 有縁のすみか|たんぽぽの家

六条山カフェ