有縁のすみか

有縁のすみか
六条山カフェ
たんぽぽの家
障害者福祉ホーム
有縁のすみか

福祉ホーム、カフェ|木造2階

有縁のすみか、六条山カフェ たんぽぽの家 障害者福祉ホーム

Story

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安心して暮らせる福祉ホーム

「有縁のすみか」は、12人のそれぞれ異なる障害のある人が安心して暮らせる福祉ホームだ。

12室の住まい、2室のショートステイルーム、カフェがあり、これらは大きな屋根と縁側で緩やかにつながっている。

ここで暮らす一人ひとりの生活を大切にしつつ、多様な関係性を築き、支え合う「まちの縁側」のような場所をめざす。

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建築中の取り組み

私たちは、この拠点が障害のある人のための暮らしの場に留まらず、地域の役に立つ有意義な場所となるためにどのような「コト」をすればよいのかを考えた。

まず、地域のたくさんの人に「有縁のすみか」の活動を知ってもらう目的で建設予定地での定期的な朝市、縁側朝市を開催した。さらに趣味を通した交流として、チャリティー寄席、チャリティーカラオケ大会、チャリティーボウリング大会などを行った。合わせて、すでに別の地域活動で活躍されている先生方を招いて、連続フォーラムも開催。他にも、メンバーは、高校生とともに六条地域で活躍する人たちにインタビューした冊子「六条人」としてまとめたプロジェクトや、大学助教授主催の研究事業として大学生とともにインタビュー調査などを行う取り組みにも参加している。

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多様な関係性を築き、支え合う「まちの縁側」

建築は、地域に根差すということから地元奈良県産材の木材を活用し、可変性・耐久性を見据え、誰もが扱いやすい木造軸組工法を採用した。

ホームには新しい生活へ不安を抱いている入居メンバーもいたことから、積極的にここで暮らしてもらえるよう、自分たちの部屋の入り口に飾るオリジナル表札や、共用部のデザインなどを、メンバーとクリエイターが一緒になり、ワークショップを行いながら制作していった。

さらにカフェや縁側を、世代や障害を越えたさまざまな人たちがにぎやかに集い出会うことができる場所として設けている。

これらは襖絵、床の間、縁側、軒、茶室、といった伝統的な日本建築のエレメントをモチーフとした。

このようなワークショップなどの活動を通し、アートとケアの視点で活動している事業主と、アートと建築と人との位置付けや距離感について考えるきっかけを持つことができた。

各居室においても入居メンバー、ご家族に個別ヒアリングを行い、障害特性に応じた使い勝手をプランに反映させている。

これら多面的な視点で、様々な人と創るプロセスを共有し、コミュニケーションを取りながら試行錯誤して行ってきた「コト」は現在の「有縁のすみか」に引き継がれている。

建物概要
所在地:奈良県奈良市
設計期間:1206-1505[竣工1603]
主要用途:障害者福祉ホーム
撮影:多田ユウコ
構造
構造 : 木造2階建
敷地面積:2702.04 m²
建築面積:508.27 m²
延床面積:509.35 m²