建築家の目線で建築計画、家づくり、リフォーム等のコツをお伝えします。
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【建築費】忘れがちな建築費用のお話

【建築費】忘れがちな建築費用のお話

これから住宅や建築を考える場合、土地の取得にかかる費用、建築費用、登記などの諸費用といった予算を組んでいくかと思います。せっかくうまく予算を組んだのに見落としていた、ってことにならないよう。以下のことについては特にご注意ください。

 

地盤改良費

 

住宅や建築を建てる際、その土地の地盤は強いのか弱いのか、建物を支えるだけの耐力があるかどうかを調べる為、地盤調査をいたします。スウェーデン式サウンディングや標準貫入試験(ボーリング調査)などがそれにあたります。

 

硬い地盤という結果であれば、直接基礎で大丈夫なのですが、弱い地盤という結果であれば、弱さの程度や深さにより、表層改良、柱状改良、杭などを検討しなないといけなくなります。

 

設計をスタートするときにすでに地盤調査が済んでいる場合は地盤改良が必要かどうかの判断は早い段階でできますので、予算から外れることは少ないかと思います。しかし、実際は既存の建物の解体をしてからなど、地盤調査が基本設計の途中になったりすることも多いです。

 

みなさん基本設計中は、あれもしたい、これもしたいと夢を大きく膨らませながら、限りある予算に納まるよう、葛藤しながら要望を調整している段階ではないでしょうか。

 

そんなときに出てくる地盤調査結果。直接基礎であれば問題ありませんが、地盤改良や杭工事が必要となれば、その費用を組み込まなければなりません。見えない部分にかかる、そこそこ大きい費用。要望を1つ減らさないといけなくなるかもしれません。

 

後からこんなのが出てくるって気持ち的に重たいですよね。

 

ですので、最初から設計者と相談し、暫定予算を見込んでおいてください。そうすれば、地盤改良不要で直接基礎でOKとなった場合は、その暫定予算を建築費にまわせて、要望を1つ追加することができます。

 

上下水道の本管引込

 

水道引きこみや下水の最終枡の有無は現地で確認することができますし、行政にある台帳でも確認できます。最近ではインターネットで調べることができる場合もあります。

 

元が駐車場用地だったりすると水道も下水もない場合がありますし、古い住宅が建っていた場合ですと、水道本管からの引込が細く、現代の水栓数からすると容量が足りない場合もあります。

 

水道も下水も無いと生活できませんので、上下水の新たな設置ややり替えが必要かどうか、事前にご確認ください。

 

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タカヤマ建築事務所

タカヤマ建築事務所は関西[大阪市東成区]を拠点に活動している建築設計事務所で、シンプルでありながら温かみある空間をテーマに、使い勝手が良く、その時々のスタイルに応じフレキシブルに変化対応しながら、何年も何十年も利用者に寄り添える建築を提案させていただいています

狭小住宅、中庭型住宅、障害者福祉ホームなどの「住まい」・店舗、事務所、工場、倉庫などの「働く場」・リフォーム リノベーションなどの「再生」を柱に建築空間全般の設計・監理業務を行っています

設計エリアは近畿圏だけでなく、日本全国お伺いさせていただきます。

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