外構フェンスを美しく見せたい|吹抜けと斜めが特徴的な茨木の住宅
外構フェンスを美しく見せたいのでディテールを考える
外構目隠しフェンス
今回は防虫・防腐・耐久性を考慮し、人工木の目隠しフェンスを採用しています
現場での外構打合せ後、フェンスの扉のディテールを軽く流して話していたことが、帰ったあとになってどんどん気になり出し
このまま何も言わず現場任せにしておけば、思ったデザインと異なる形で仕上がりそうな気がしたので
再度確認しようと、採用したフェンスのカタログを見ながら標準ディテールを研究
現場で、アレはできない、コレはできないと言われていたことを、もう一度何が出来なくて、何ができそうなのかを自分自身で咀嚼してディテールを考えてみる
既製品の標準ディテールを少しアレンジして、既製品で対応不可な部分は他の流通しているパーツを組み合わせて納める案をスケッチ
塀に切れ目が入ってるだけなのに、そこが開閉して人が出入りできる、動くパネルのような扉
塀に切れ目が入ってるだけなのに、そこが開閉して人が出入りできる 動くパネルのような扉を作りたい!
どうにかできる方法を考えたいし、実現させたい!!
スケッチを描き現場監督に連絡すると、あまりのこだわりっぷりに、もう一度打合せしたほうがよさそうですね、と、メーカーさん、販売店さん、職人さんを招集してくれ、5人それぞれの立場で知恵と知識を出し合い、あーでも無い、こーでもないと打合せ
既製品の限界値まで攻め、不要な既製パーツは取り除き、外部パーツを組み込み、図面と卓上ではバッチリ、うまくいきそう
あとは現場で微調整か
この数日間のモヤモヤしていたことがが解消できて一安心
「エッジが美しく納まっていると建築全体が美しく見える」
と常々考えていて、毎回毎回、窓周り・建具廻り・角・端部に異常なまでに執着してしまうのはタカヤマ事務所の建築の特徴であり、クセであり、
ある種のフェチ
メーカーの標準ディテールをオリジナルにアレンジしたい
既製品が既製品に見えないように
絵にすると、シンプルに納まっているのだけれど、メーカーの標準納まりではないので、現場に携わる様々な人に理解してもらい、柔軟に対応してもらわないといけないのが難しい所であり、楽しいところ
標準納まりを崩して、独自納まりにアレンジし、見せたいデザインに昇華させる
守破離の精神
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タカヤマ建築事務所は関西[大阪市東成区]を拠点に活動している建築設計事務所で、シンプルでありながら温かみある空間をテーマに、使い勝手が良く、その時々のスタイルに応じフレキシブルに変化対応しながら、何年も何十年も利用者に寄り添える建築を提案させていただいています
狭小住宅、中庭型住宅、障害者福祉ホームなどの「住まい」・店舗、事務所、工場、倉庫などの「働く場」・リフォーム リノベーションなどの「再生」を柱に建築空間全般の設計・監理業務を行っています
設計エリアは近畿圏だけでなく、日本全国お伺いさせていただきます。