建築家の目線で建築計画、家づくり、リフォーム等のコツをお伝えします。
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フレキシブルに適応する

フレキシブルに適応する

ウィズコロナのことを考えている時によぎった我が家のライフスタイル

使い方を固定せず、フレキシブルでありたい。

 

この建物は様々な使い方を想定して計画している。

1. 全体を住宅として使用する専用住宅として。

2. 1階を事務所、2階から3階を住宅とした事務所併用住宅として。

3. 全体を事務所として。

4. 店舗、住宅、事務所など、賃貸物件として。

将来どのような使い方をしているのか。ライフスタイルがどのように変わっていくのか。その時々のライフスタイルに応じ、変わっていくことを前提に。

 

建物は鉄筋コンクリート造の四角い箱を単純に3層に仕切っていて、各フロアはワンルーム形式となっている。室内はフレキシブルな利用を前提としているので、家具、間仕切、収納など、固定しなくてはいけない設備機器以外、すべて可動式とした。仕上においても、コンクリートと、べニアの2種類のみで構成し、装飾性を排除することで室内のイメージを固定せず、どの様な用途にも対応できるものとなっている。

建物には用途がある。住宅だったり店舗だったり事務所だったり。それらは何となく住宅らしさ、店舗らしさ、事務所らしさを持っている。そういった「らしさ」を無くすことにより、さまざまな用途として使用できる建物とした。

 

どのような使い方も可能な、ニュートラルな位置にある建物。

現在、住職一体の事務所併用住宅として利用。

 

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2003年の竣工時に考えていた、幣所のコンセプトで我が家のライフスタイル。自由でフレキシブルありたい。

 

ウィズコロナ、フレキシブルに適応する

コロナの影響で、通勤しなくてもテレワークで仕事ができることを体験し、都心部のオフィスに集まって働くことが全てではないことに気づかされた。大阪に居ながら遠隔地や海外の仕事もできるようになるかもしれないし、バラバラの場所にいるパートナーと協働できるかもしれない。好きな場所で暮らし、好きな場所で働けるようになるかもしれない。

 

一方、ホテルが臨時の医療施設として利用されたり、公共施設が臨時の避難所として利用されるケースのように、建築にもフレキシブルさが求められることも印象的だった。

 

ソフト面もハード面も、フレキシブルに適応していくことを求められている気がしている。

 

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Profile

タカヤマ建築事務所

タカヤマ建築事務所は関西[大阪市東成区]を拠点に活動している建築設計事務所で、シンプルでありながら温かみある空間をテーマに、使い勝手が良く、その時々のスタイルに応じフレキシブルに変化対応しながら、何年も何十年も利用者に寄り添える建築を提案させていただいています

狭小住宅、中庭型住宅、障害者福祉ホームなどの「住まい」・店舗、事務所、工場、倉庫などの「働く場」・リフォーム リノベーションなどの「再生」を柱に建築空間全般の設計・監理業務を行っています

設計エリアは近畿圏だけでなく、日本全国お伺いさせていただきます。

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