2020.03.03
高度斜線の影響|西宮の住宅[コンクリート打ち放し・スキップフロアの狭小住宅]
![高度斜線の影響|西宮の住宅[コンクリート打ち放し・スキップフロアの狭小住宅]](https://takayama-arch.com/wp_takayama/wp-content/uploads/nishinomiya200303.jpg)
高度斜線の影響
最終フロアの型枠工事が終わり、構造事務所立会いのもと屋根の配筋検査を行いました。
内部は高度斜線によって斜めに削られた部分が姿を現しています。
リビングのフロアから約1.2mのところから斜めになっていきますので、圧迫感を感じるのではないかと心配でしたが思ったほどでもありませんでした。
高度斜線は、建物の北側に空きスペースを設けさせるか、高さを低くさせることにより、隣接地の南側に採光や通風のための空間を確保させ、市街地の環境を維持しまたは土地利用の増進を図るために定められています。
大きな敷地だと建物の配置やプランによって斜線の影響を回避できるのですが、小規模の宅地ではこの制限が住宅内の環境にかなりの影響を及ぼしてきます。
過去にも書きましたが、今回の計画においても、高度斜線によって削られる建物のボリュームをどのように解決するかということが大きなテーマになっています。
コンクリートの打設が終了すると、躯体の工事がいったんひと段落します。現場監督との怒涛の施工図のやり取りもここでひと段落。
脱型が楽しみです。
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タカヤマ建築事務所は関西[大阪市東成区]を拠点に活動している建築設計事務所で、シンプルでありながら温かみある空間をテーマに、使い勝手が良く、その時々のスタイルに応じフレキシブルに変化対応しながら、何年も何十年も利用者に寄り添える建築を提案させていただいています
狭小住宅、中庭型住宅、障害者福祉ホームなどの「住まい」・店舗、事務所、工場、倉庫などの「働く場」・リフォーム リノベーションなどの「再生」を柱に建築空間全般の設計・監理業務を行っています
設計エリアは近畿圏だけでなく、日本全国お伺いさせていただきます。