建築家の目線で建築計画、家づくり、リフォーム等のコツをお伝えします。
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設計のコト[障害のある方たちのための福祉ホーム]

設計のコト[障害のある方たちのための福祉ホーム]

設計のコト

最近、モノではなくコトの時代という表現をよく耳にします。モノを消費するよりも体験(コト)を消費するような傾向にあるのだとか。

 

建築の設計やデザインにおいては、「モノ」である建築を一人よがりにデザインするのではなく、利用者の使い勝手に気を配り、体験、体感できる「コト」を設計し、それが結果的にカタチとなって現れるようなデザインをしなさいということだと認識しているのですが。

 

そんなことを考えているとふと思いだしました。過去には「器よりコンテンツのほうが大事」とか「ハードではなくソフト」とか「器ではなく中身」などと言われながら設計の仕事をしていたなと。それって、結局のところ、今でいう「コト」に目を向けて設計しなさいってことで。表現は違えども、今も昔も大きく変わらないんじゃないかと。

 

「まちの縁側」のような場所である「コト」

写真は過去に設計させていただいた福祉ホーム 有縁のすみかです。

 

有縁のすみか

 

ここで暮らす一人ひとりの生活を大切にしながら多様な関係性を築き、支え合う「まちの縁側」のような場所である「コト」というのがコンセプトになっています。

 

ここには障害のあるメンバー一人ひとりが安心・安全・平等な生活を送ることができる住まいがあります。さらに地域の人たち、メンバー、スタッフなど様々な人たちと交流できるカフェ(六条山カフェ)もあります。それらを一枚の大きな屋根でつなぎました。プライべートな領域、パブリックな領域、中間的な領域がシームレスにつながることで、多様な人たちと多様な関係性を築けるのではないかと考えました。メンバーが談笑している軒下空間では、ワークショップや音楽祭などが行われていて、人々と交流しながら、まさしく縁側のような使われ方をされています。

 

 

「障害者福祉ホーム・有縁のすみか」の記事リストへ

 

 

 

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タカヤマ建築事務所

タカヤマ建築事務所は関西[大阪市東成区]を拠点に活動している建築設計事務所で、シンプルでありながら温かみある空間をテーマに、使い勝手が良く、その時々のスタイルに応じフレキシブルに変化対応しながら、何年も何十年も利用者に寄り添える建築を提案させていただいています

狭小住宅、中庭型住宅、障害者福祉ホームなどの「住まい」・店舗、事務所、工場、倉庫などの「働く場」・リフォーム リノベーションなどの「再生」を柱に建築空間全般の設計・監理業務を行っています

設計エリアは近畿圏だけでなく、日本全国お伺いさせていただきます。

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