大阪の建築設計事務所のブログ

2022.01.22

土地探し・物件探し

【土地探し・物件探し】土地と建物の予算配分のこと

土地探しについて

 

家を建てようと土地を探す場合、総予算があって、土地、建物、諸費用、その他家具や電化製品などの予算の割り振りを考えられると思います。その中で土地と建物の割合はどれくらいが良いのか。今までの経験を少し書いてみたいと思います。

 

予算配分は土地：建物＝1：1が理想

 

土地探しの最初の取っ掛かりとしまして、土地と建物の予算配分を1：1でスタートさせます。根拠はないのですが、土地1に対して建物1の予算配分が一番バランスが良いと考えるからです。3000万円の土地に3000万円の建物といったイメージです。

 

しかし、これがなかなかうまくいかないのです。エリア、周辺環境、道路の広さ、敷地の向きなど、気に入った土地は大体想定より高く、予算配分から足が出てしまうことが多いのです。土地ってそこ唯一のもので変わりがないので、まあ、これは仕方がないこと。土地に予算を取られて建物に掛けられるコストが削られてしまうケースがほとんどと言って良いのではないでしょうか。

 

そこで私たち設計者の出番です。残りの予算で希望の建物が建てられるかどうか。

 

建物はある程度融通が利きます。予算が足らず、すぐに建てることができないのであれば将来増築するという手もありますし、ローコスト仕様にすることで成立させることも可能かもしれません。お施主さんといろいろとお話させていただき、いくつかのパターンをイメージし可能性を探っていきます。

 

建てられると判断すればプロジェクトは進んでいきますし、厳しい場合は他の土地を探すのか、追加予算を検討してもらってその土地にこだわるのか。そういったことをコミュニケーションを取りながら土地探しの段階からサポートさせていただいています。

 

土地を安く手に入れて、建物を充実させたい

 

土地1に対して建物1が理想ですが、土地のほうが高くなる傾向にあることは先に書きました。

 

逆のケースでご相談されることもあります。

 

「土地を安く手に入れて、建物を充実させたい。」

 

そんなことできるの？はい。できます。

 

前面道路が狭い土地、旗竿地、傾斜地、変形地などちょっと癖があり世間一般の方があまり欲しがらないような土地は比較的安く売られていることが多いのです。そこに建物を建てれば充実できるよね。となるのですが、それは様々な条件をうまくクリアできた場合に限られますという注釈付きで、です。

 

どういうことかと言いますと、前面道路が狭かったり旗竿地の場合ですと小さな工事車両しか入ることが出来なかったり、傾斜地だと基礎が大きくなったり、擁壁が必要になったり、変形地では構造が複雑になったりと、建物が割高になることが多いのです。

 

それなら、普通の土地でいいじゃない。とならないところがまた面白いところ。

 

土地に癖がある分、建物に特徴や個性を持たせやすくなります。こだわりや他と違う建築を考えているのであれば、あえてこのような土地を狙って唯一無二の建築を建てるという選択もあるのです。困難なプロジェクトであればあるほど、我々設計者も燃えますので、ぜひご相談ください。

 

結局のところ、土地1、建物1で探すものの、その割合は人それぞれ。

 

 

タカヤマ建築事務所では、土地探しの段階から、納得のいく家づくりのサポートをさせていただいております。

 土地探し・物件探し