狭小住宅[設計事務所が考える、建築家がデザインする、住宅/建築]
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狭小住宅
狭小住宅の場合、リビング6帖、ダイニング6帖、和室4.5帖、主寝室8帖、子供室6帖が2部屋と一般的とされる広さと一般的な所要室を積み上げていくと建物のボリュームからはみ出てしまいます。
欲しいと思っている部屋が本当に必要なのか、イメージしている部屋の広さが本当に必要なのか、1つの部屋を1つの使い方で限定せず重複した使い方ができないのか、などといったことを家族のライフスタイルと合わせて検討する必要があります。
寝るだけの寝室に6帖も取らず、ベッドを置けるだけのスペースがあれば広さを節約できるでしょうし、子供の勉強机を子供部屋から外に出し、家族のワークスペースで共用するという使い方も効果的かもしれません。
頭を柔らかく、イマジネーションを広げ、クリエイティブな発想で住宅を見つめなおすことで、狭いながらもオリジナリティあふれる快適な暮らしができる場所になるはずだと考えています。
加えて、天井の高低差により空間を強調したり、天井を高く取ったり視線を抜くことで開放感を演出したり、部屋と部屋をつなぐことで窮屈感をなくしたりすることで、実面積以上の広さを体感できるようになり、狭くても心地いい場所に仕上がります。
このように家族のライフスタイルと合わせて様々な工夫を施した狭小住宅の事例をご紹介します。
敷地の間口3.5m、建物の幅2.78m House-mobe
敷地の間口3.5m、建物の幅2.78m
幅の狭い住宅であるのに、2階の幅1/3を吹抜けとしています。吹抜けは天井高による開放感を得るとともに、テラスからの光を建物の奥深くまで導き入れる効果があります。
各室は仕切りを設けず、耐力壁により緩やかに区切ることで、細切れの部屋で感じるような圧迫感を軽減しています。
高い天井と高い位置にぐるりと配置した窓による開放的な空間 芦屋の住宅
街づくり条例による敷地境界から有効70cmの外壁後退がかかっていました。緩和措置もありましたがそれを使わず、街づくりの基準を受け入れることにしました。
防犯上、2階のLDKに大きな窓やテラスをつくりたくないという要望でしたので、天井を高く取り、高い位置に窓を設けることにしています。
高い天井と高い位置にぐるりと配置した窓により、開放的な空間となっています。
スキップフロアによる天井の高さと視線の抜け skip house
スキップフロアとして、2階の天井高に変化を付けています。
天井の高さと視線の抜けにより、狭さを感じない空間となっています。
南側テラスからの光を2階リビングまで導くとともに、どの部屋にいても敷地の前にある公園のケヤキを眺めることができるようになっています。
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タカヤマ建築事務所は関西[大阪市東成区]を拠点に活動している建築設計事務所で、シンプルでありながら温かみある空間をテーマに、使い勝手が良く、その時々のスタイルに応じフレキシブルに変化対応しながら、何年も何十年も利用者に寄り添える建築を提案させていただいています
狭小住宅、中庭型住宅、障害者福祉ホームなどの「住まい」・店舗、事務所、工場、倉庫などの「働く場」・リフォーム リノベーションなどの「再生」を柱に建築空間全般の設計・監理業務を行っています
設計エリアは近畿圏だけでなく、日本全国お伺いさせていただきます。