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長屋リノベーション|木造2階

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家族から譲り受けて住み継ぐ

昭和一桁代に建てられた5軒長屋。両端2軒は切り離されて新しい住宅に建て替わり、残った3軒の真ん中の住宅を、家族から譲り受けて住み継ぐという計画である。

建物は中庭を介して母屋と離れがあり、長屋にしてはゆったりとした空間となっていた。改修前は1階に和室2間、台所、縁側、便所、離れ、2階に2つの個室があった。長らく物置として使われていたせいか、雨戸が閉じられ、埃っぽく、中庭には木が自生し、落ち葉は堆積しているような状態で、所々で痛みの激しいところも見受けられた。

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古い長屋の佇まいと現代的な雰囲気を

改修にあたっては、基礎や耐力壁の追加、腐朽している木材のやり替えなどの補強を施したうえで、意匠的には古い箇所をすべて新しい仕上で覆い隠すのではなく、適度に新旧を混在させることを意識しながら計画した。プランにおいては古い長屋の佇まいの中に現代的な雰囲気の間取りを入れ込むこととした。仕上げにおいては、内部解体時に出てきた既設の材木を再利用したり、古い梁や柱を現わしとして見せたりしている。

改修後のプランは母屋と離れを渡り廊下によって繋いだ。中庭に面して向き合った母屋の居間・食堂・台所と離れの開口部をフレームの無いガラスにすることによって、のびやかでゆったりとした連続的な空間を獲得している。

母屋2階は寝室、フリースペース、水廻りを配置し、プライベートなスペースとした。解体時天井をめくると、立派な丸太を使った小屋組みが存在感たっぷりに現われたので、計画していた天井仕上を中止し、現わしとして見せることにした。

リフォームすることで新しいところと古いところが混ざり合い、新築では表現できない時間の流れを感じることのできる空間となった。元ある建物がもつポテンシャルを活かすこと。そしてここでのこれからの生活により沿う計画であること。この2つを両立させたかった。

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建物概要
所在地:堺市
設計期間:1102-1203[竣工1207]
主要用途:住宅
撮影:市川かおり
構造
構造 : 木造2階建長屋リフォーム
建築面積:64.35 m²
延床面積:93.08 m²